ミラクルブサイク変身物語 ~沖縄ヒッチハイクシリーズ~
『沖縄ヒッチハイク19』
もしかしてやっぱりワタシ、やばいとこにきっちゃった??
ココってもしかして・・・
やっぱりオウム真理教??
みんな、存在しない空想の神にむかって手を上げて大声で叫んでるよぉ~
ココの人たちやっぱりおかしいよ・・・
ワタシは、キョロキョロ周りを見渡して、大声で叫んでいる人たちをジィーーーッと見ていた。
でも、みなさん真剣そのものだった・・・
なんでそんなに真剣になれるの?
なんでこんなに熱いの?
集団での祈りが終わった後、集会が終わった。
姉妹(シスター)は目をキラキラと輝かせて、ワタシの元にやってきた。
ハイビスカス姉妹 「奈美さん!よかったですねぇ~!やっぱり奈美さんは神様に愛されてますねぇ~」
ワタシ 「あ、ハイ・・・(何いってんだよぉ~早く帰りたいよぉ!!)」
集会が長かったうえに、異常な祈りを垣間見てしまってから、ワタシはイライラしていた。
ハイビスカス姉妹 「どうでしたか~?」
ワタシ 「はぁ・・・(っていうかやばいってココ!みんな洗脳されてる!!)」
ハイビスカス姉妹 「奈美さん本当に良かったですね!これからの奈美さんが楽しみですよぉ~」
ワタシ 「はぁ・・・(ワタシは洗脳されないぞぉ!!)」
ハイビスカス姉妹 「奈美さんがこの沖縄に導かれてきたのもすべて意味があるのですよ」
ワタシ 「そうなんですか・・・・」
ハイビスカス姉妹 「奈美さん絶対に変われますよ。大丈夫ですよぉ~!」
ワタシ 「そっか・・・(すでに洗脳されてきた 笑)」
集会は面白かったときもあったけど、トータル的に見たらやっぱり怪しかった・・・
でも、その怪しさをドカーンと覆すくらいシスターたちはみんなとってもやさしかったのだった。
シスターハウスに戻ってから、ワタシは今日の出来事を振り返った。
最初はオウム真理教だと思ったけど・・・そもそもオウム真理教はどんな宗教団体なのだろう?
あのやさしいシスターたちがサリンをまくわけがない・・・
ワタシに見返りを求めても、高校生のワタシに何ができよう・・・
その前に・・・神様ってほんとうにいるのだろうか??
なんで真剣に神に祈ることができるのだろう??
本当に存在すると信じているから、真剣に祈ることができるんだろうなぁ・・・
あ!!そういえば・・・沖縄に向かう船の中でワタシは祈ったかもしれない・・・
「神様っていうのが本当にいるんだったら、ワタシを助けてください。」
でもな~まさかな~これは偶然だ!
ワタシはラッキーだった!!そうそうラッキーラッキー!
そう頭で整理をつけて、そのまま眠りについた・・・
集会に対して、さんざん怪しい!妖しい!と言いながらも・・・集会だけは毎回おとなしく参加していた。
ほぼ・毎日のように集会に参加した。
何か変わりたい!過食症をどうにかしたい!
そう願う気持ちもあったから、おとなしく参加していたのだろう。
それに・・・シスターハウスに寝泊りする条件は、集会に参加することだったから。
だからそれ以外は、居候のくせに、教会やシスターの手伝いはほとんどしなかった。
やったといえば、お庭の水やりと集会のイス並べくらい・・・
集会に参加する以外は、毎日勝手に出かけて沖縄をテクテクと歩いて散策していた。
沖縄に着いて、シスターハウスに居候して・・・1週間目・・・
ふと、ワタシはあることに気付いたのだった!
あれ?そういえば・・・ワタシって・・・・
つづく・・・
つづきはこちら→『沖縄ヒッチハイク20』
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