ミラクルブサイク変身物語 ~沖縄ヒッチハイクシリーズ~
『沖縄ヒッチハイク14』
てだこ祭りできっと何かに出会える!!漠然とした確信を抱きながら、電柱から引っ剥がした、てだこ祭りの地図を片手に、テクテクと歩き続けた
途中のコンビニでは、沖縄情報を座り読みしながら休憩した。
安謝港から歩くこと数時間後・・・
やっと、でだこ祭りの会場に到着した
まだ祭りは始まったばかりのようだった。
とりあえず、お腹がすいたので屋台でチャーハンを買って食べた。
チャーハンを食べ終えたころには、祭り会場にはヒトがわんさか集まっていた。
てだこ祭りに行けば何かに出会える!!とワクワクしながらやってきたのに、特に出会いという出会いもなく、時間がどんどん過ぎていった。
いつの間にか外は真っ暗になっていた。
結局何もなかったので、来る前にコンビニで座り読みした沖縄情報を思い出した。
よし!お次は、国際通りに行ってみようと思い立った。
でも、国際通りというのは、いったいどこの場所にあり、どこの方向なのかまったく分からなかった。
とりあえず、てだこ祭りの会場を離れて、またバイパスの道に出て、方向もわからず適当に歩くことにした。
その途中、バイパスの歩道の脇に植えてある花壇に水やりをしているやさしそうなおばちゃん軍団を見つけた。このおばちゃんたちに道を聞くことにしようと思って声をかけた。
私 「すいませ~ん 国際通りっていうのはどう行けばいいですか?」
おばちゃんA 「えぇぇ!!ねぇねぇ~(おねぇ~ちゃん)どこから来たの?何ねその格好?」
おばちゃんたちは私の質問にはまったく答えようとはしない・・・
私 「これは下駄ですけど・・・(見れば分かるだろ) あの~その国際通りの方向はどこですか?」
おばちゃんB 「あらまぁ~あんためずらしいねぇ~一人で来たの?」
まったくおばちゃんたちは私の話を聞こうとしない・・・
私 「はい、一人ですけど・・・あのぉ・・・」
おばちゃんB 「ねぇねぇ~はどこから来たの?顔真っ赤になって日焼けしてるね!大丈夫ね?」
私 「はぁ・・・金沢から来ましたけど・・・たぶん大丈夫です。」
おばちゃん 「えぇ!!金沢!石川県よね!あんたと同じ石川県の子がいるのよ!ちょっと待ってなさい!」おばちゃんBがスタスターーと走り去って行った。
私 「あのちょっとま・待って・・・ください・・・」おばちゃんはすでにどこかに消えていた
おばちゃんC 「一人で来てるけど、親戚でもいるの?」
私 「えっと・・・沖縄は今日来たばっかで、親戚も知り合いもいないです。」
おばちゃんC「そうなの!!今日はどこに泊まるの?」
私 「あ、まだ決まってません。」
おばちゃんC 「じゃ~こっちに泊まりなさいよ!ねぇ~」
私 「えぇぇ!!ほんまですか?いいんですか???」
私はいったいぜんたい、早すぎる展開についていけなかったおばちゃんたちがいったい何者なのかも分からなかった。
でも、おせっかいで人の話をまったく聞かないおばちゃんたちに悪気はなさそうだったから、案内されるままについていった
着いたところは、浦添市にあるとあるビルの1階。
ふと目に入ったのが、「悪霊追い出し、病の癒し・・・」
(なんだここ??悪霊??何されるの??やばい・・・あやしいかも・・・)
つづく・・・
つづきはこちら→『沖縄ヒッチハイク15』
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