ミラクルブサイク変身物語 ~沖縄ヒッチハイクシリーズ~
『沖縄ヒッチハイク12』
沖縄に旅立つ前・・・
おねぇ~さんは私に3点プレゼントしてくれた
1点目・・・大きなカバン
2点目・・・下着(ちなみに幼稚園児でも小さすぎる超チビパンティー)
3点目・・・Tシャツ
私は学校に行く格好でそのまま旅に出たから、着替えも下着すらも持っていなかった。水着を着ていたから、3・4日間過ごしている、このバカげた小娘をかわいそうに思ってくれたのだろう。
お姉さんありがとう顔はちゃんと今でも覚えいます!イエローモンキーの吉井さんを女にしたバージョンです!いつかお返しには真っ赤なランジェリーをプレゼントさせてください
自称アナウンサーに鹿児島ターミナルまで送ってもらった送ってもらう間に、自称アナウンサーはしばらく車生活の放浪をしていたこともあるという話で大盛り上がりだった。
やっぱ変な人は変な奴をほっとけないんだろうなぁ~(笑)
また再び鹿児島ターミナルに舞い戻ってきた今度こそ沖縄に出発する日になったぞぉ~!!
足止め隊長(バイクで日本1周している人)が私の元に気持ち悪いくらい満面の笑顔で走ってきた思わず見知らぬ人のふりをしてしまいそうになった。
でも、良い知らせを教えてくれたのだった!
沖縄の行きの船が本日出航!!
ヤッターーー!
ついに沖縄上陸するんだぁ~
実はヒッチハイクすることをスッカリ忘れていた。ほんとは私は3万円ほどの現金を持っていた。バイトで稼いだお金を神戸の郵便局でおろしていた。
だから・・・正確に言うと沖縄ヒッチじゃなくって鹿児島ヒッチ・・・
そんな細かいことはとやかく言わないでね(笑)
そして私は念願の鹿児島行きの船に乗り込んだ。隊長や他のメンバーは沖縄行きではなかったので、みんなとはここでお別れになった。
どんな風にお別れしたのかまったく覚えていない沖縄に向かうということで気分が急上昇になっていた
船はなんとか丸って名前だったような・・・
船が動き出してから15分後・・・私は母に連絡することにした。
石川県から突如旅に出てから、まだ1回も母に連絡をしなかったのだった。
なぜ連絡しなかったのか?そりゃ~怒られるのが目に見える。
「帰ってきなさい!!!」と怒鳴られるだろうと思ったから電話しなかった。
でも、今は沖縄行きの船の中、私は海の上にいる、もうすでに沖縄に向かっている、さすがに引き返そうにも引き返せない状況、電話するにはベストタイミングだと思った。
そして・・・母に電話した。
プルル~プルル~
母「はい、もしもし相川です。」
私 「あ、わたし、今沖縄に向かっとるわ(沖縄に向かっております)」
母 「あんたなんしとんやいねぇ!!!もっと普通のことできんかいね!!(奈美さん何をなさってるのです!もっと普通の高校生らしいことをしなさいな)」
私 「・・・・・・涙涙・・・・・・」
言葉にならなかった。
普通の食事さえもできなかった者が普通の生活、普通の高校生なんてできるわけがないだろうが・・・涙
しかし、電話をして母は安心したようだった。
でもこのときの母はきっと心配で心配でたまらなかっただろうなぁ~
船の中では何もすることがなかった。
だから、船酔い防止のためにもずう~~っと外で海を眺めていた。
そして、空に向かって私はふとお祈りをしてみたくなった。
私 「神様っていう存在がほんとにいるのだったら、どうぞ私を助けてください。私はこれから沖縄に行きます。沖縄に行ったら何かあるような気がします。その何かは分からないけど、何かと出会わせてください。私を変える何かと出会わせてください・・・・」
実は、本当にその何かと出会うことになったのだが・・・これはまたのちほど・・・
そして船は真っ暗な夜の海にエンジンの足跡を残しながらどんどん走り続けた
つづく・・・
つづきはこちら→『沖縄ヒッチハイク13』
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